
10月3日(土)よりTOKYO MX、関西テレビ、BS朝日ほか全国32局にて順次放送開始するアニメ「幻想水滸伝」より、オフィシャルインタビューをお送りいたします。
リリュウ役の熊谷俊輝さん、ジョウイ役の土屋神葉さん、ナナミ役の日原あゆみさんに、キャラクターへの想いや作品の見どころ、収録時のエピソードについてたっぷり語っていただきました。
―昨年9月の「TOKYO GAME SHOW 2025」(「TGS2025」)、今年3月の「AnimeJapan 2026」(「AJ 2026」)でのステージを経て、いよいよ舞台挨拶の当日を迎えました。現在の心境を教えていただけますか?
熊谷俊輝さん(以下、熊谷):作品やキャラクターに対する解像度は高まっているので、自信はついてきているとは思うのですが、いよいよみなさんの目に触れると思うと、やっぱり緊張しますね……。
土屋神葉さん(以下、土屋):実は昨日、一足先にここ(新宿ピカデリー)に先行上映を観に来たんです。
僕らはシナリオを読んで、かみ砕いて「アニメ」という形で発信していますが、『幻想水滸伝』の世界観がしっかりと反映されていたので、「すごい! すごい!」と思いながら観ていました。
これからご覧いただくみなさんに「これ、本当にすごくないですか?」と問いかけたいくらい、自信を持っておすすめできます!
日原あゆみさん(以下、日原):「AJ 2026」の時は「ナナミ役としてしっかりしなきゃ」と固くなっていたのですが、今はおふたりとの掛け合いを経て、ナナミとも寄り添うことができるようになったので、だいぶリラックスした気持ちでこの日を迎えることが出来ました。
みなさんにどう受け止めてもらえるのか、ワクワクと緊張の両方ですね。
―改めて、本作の印象をお聞かせください。
熊谷:制作スタッフさんも、プレイヤーの方も、『幻想水滸伝』への愛が本当にすさまじいんですよね。僕も実際にゲームをプレイしたのですが、作品が愛される理由が分かりました。
土屋:原作をプレイしている方には分かるかもしれませんが、ジョウイ役として作品に携わっていると、色々と考えることがあるんですね。まだ最後まで収録を終えていないということもあり、「これから彼らはどうなってしまうんだろう?」という想いが強いです。
日原:「戦争に巻き込まれたリリュウ、ジョウイ、ナナミたちが、どのようなことで悩み、運命に立ち向かっていくのか?」を軸にストーリーが展開していくのですが、登場人物がすごく多くて。誰かに感情移入していただくのもいいな、と思いますし、本当に多くの方に愛されている作品なので、みなさんの胸に何かしら刺さると思います。
―では、演じたキャラクターの紹介をお願いします。
熊谷:リリュウはずっとまっすぐで純粋な男の子です。なので「僕も信念を曲げないように演じないと」という想いでアフレコに臨みました。
物語が進んでいくと「位(階級)」の違いのようなことを感じるシーンも出てくるのですが、そういう場面でも、彼の芯にあるものを変えないように演じました。
土屋:ジョウイは名士の出ということで、すごく聡明なところがあるのですが「誰かに相談すればいいのに」とすごくもどかしさを感じることが多々ありまして……。
僕がAIになって「もうちょっとこういう立ち居振る舞いをしたほうがいい」とアドバイスしてあげたいくらいです(笑)。
そうは言っても、現実は進んでいくので、彼のことを想いながら日々演じております。
日原:ナナミはとにかく明るくて元気で、時にはうるさく感じてしまう部分もあるもしれないですが(笑)、リリュウの義理の姉ということもあり「自分がしっかりしないといけない」という自覚とともに、深い愛情をもって人と接しているのが分かるんです。
思ったことをズバズバ言うような子が、ちゃんと悩んだり、リリュウたちに心配をかけないようにするところが本当に愛おしいんですね。(土屋)神葉さんがジョウイに抱く気持ちと同じように「ナナミももっと周りに頼っていいんだよ」と思ってしまいますし、彼女のことをとても尊敬しています。
―アフレコ現場で意識していることや、印象的な出来事を教えてください。
熊谷:自分が集中しているというのもあると思うのですが、毎話登場人物が多く、怒涛の展開を見せるので、毎回「気づいたら終わっている」という感じです。
また、音響監督の岩浪美和さんが場の空気を作ってくださるので、すごくやりやすいですね。
土屋:現場にいるKONAMIのスタッフさんに、演じる上で気になることを聞いたら、全部答えてくださったんです。
ちょうど物語の上でジョウイが人生の岐路に立たされるような場面でしたので、藁にもすがる思いだったのですが、丁寧に説明していただき、とてもありがたかったです。
日原:私は、おふたりと掛け合いをするとき、それぞれの演技に乗っかる……というのは違うかもしれませんが「こうきたか!」というのを感じながらそれに対応するように演じるようにしています。
また、アフレコの合間に聞こえてくる、スタッフさんやキャストさん同士の会話からも作品への愛がたくさん伝わってきました。

―「TGS2025」にて、熊谷さんは「リリュウはゲームよりアニメのほうが優しそうな雰囲気を感じる」とおっしゃっていましたが、演技にも反映されているのでしょうか?
熊谷:キャラクターのデザインに合わせて演技をしたつもりはなく、「自分ならリリュウをどう演じるか?」ということだけを考えてアフレコに臨んだので、特に意識はしていません。
「ゲームをプレイしてきたみなさんが、どこかで聴こえていた声であればいいな」、という願いを込めて演じています。
―土屋さんと日原さんはここまでアフレコをしてきていかがですか?
土屋:イラストを見てジョウイに対するイメージを膨らませるのですが、オーディションのとき、彼の持つ優しさが絵にも表れていると感じました。あとは台本を読んで、彼がどんなことに葛藤し、何を守りたくて、何を後悔しているのかなどを押さえて臨みました。
「どれだけ気持ちの乗った演技を見せられるのか? 生きたセリフを言えるのか?」が僕の中での戦いですね。
日原:私は最初に「ナナミちゃんってこんな子だろうな」と感じたまま、ここまで来られました。
先ほども言いましたが、おふたりの演技が出来上がっているからこそ、それに合わせて堂々と演じてこられたのもありますし、お芝居を通じてナナミちゃんともどんどん仲良くなれていった気がします。
―お三方が注目してほしい登場人物は?
熊谷:僕はとにかく(叶山翔太さん演じる)ゲンゲンが大好きで。
表情豊かなゲンゲンが声を出しながら動き回るのを楽しみにしていましたし、ゲームに比べてマスコット感が増した感じがします(笑)。
土屋:(村瀬 歩さん演じる)ルックです。風が使えるのってすごくカッコいいですよね。小学生のころ、風や雲を自由に操りたいと思っていた時期がありましたし、いまでもあこがれがあるんです。
日原:私はずっと(小西克幸さん演じる)ビクトール推しです! 捕虜に対しても決して雑な扱いをしないですし、おせっかいなところが人間味があって素敵なんですよね。
―最後に、本作の見所、メッセージをお願いします。
熊谷:各シーンの音楽から画の描写まで全部注目していただきたいのですが、ゲームをプレイしたことのある方には、思わずハッとするようなシーンがたくさんあると思いますので、注目していただきたいです。
『幻想水滸伝』初のアニメをみなさんにどう感じていただけるのか、すごく気になりますし、ぜひ最後まで見守っていただきたいです。
土屋:『幻想水滸伝』のアニメを、敢えてこの時代に発表することの意味や意義は必ずあると思います。シリアスなシーンとほほえましいシーンの温度さを楽しんでいただきつつ、登場人物たちがどうしてその決断をしたのかも考察してもらえたらありがたいですね。
日原:序盤からハードなシーンがあるのですが、ナナミは場の雰囲気を明るくしてくれる役回りも担っていますので、彼女の活躍に期待していただきたいです。
戦いの中に巻き込まれているとは言え、彼らはまだまだ少年少女だということを頭においてご覧いただけると嬉しいです。
本作を『幻想水滸伝』のひとつの新たなピースとして観ていただけたら幸いです。